「ツクール」という名前の由来について

TSKOOL(ツクール)という名前は、津別町「TSUBETSU」、学校「SCHOOL」、オホーツク「OKHOTSK」という3つの言葉と、木工メーカーである私たちの営み「TSUKURU」をかけあわせた造語です。

ツクールは建物の名称であると同時に、山上木工が推進するプロジェクト名でもあります。プロジェクトは3つのフェーズからなります。第一期、つまり現在は、弊社が今まで培ってきた技術力を「見せる」ことをテーマにしています。第二期は「津別町の“関係人口”を増やす」がテーマ。第三期のテーマは「木工を楽しさを伝える」です。

ツクールは廃校になった小学校をリノベーションして生まれました。かつては私も含め、多くの子供たちが通い、育ち、地域のコミュニティーに欠かせない場所でした。ツクールとして生まれ変わったいま、家具のショールームとしての機能だけでなく、イベントなどを通して、ここに人が集まり、少しでも津別に人を呼び込む(関係人口の創出)機能も持たせたいと強く思っています。

木工メーカーである私たちが地域に貢献できることは、まだあります。それが木工の技術を学べる場所の提供、すなわち「木工教室」です。親子を対象とした体験プログラムはもとより、本格的に家具作りを学びたい人のためのスクールが運営できれば、津別町が林業だけでなく家具の町としても有名になれるのではないか、そんなふうに考えています。

文・山上裕一朗(株式会社山上木工・専務取締役)

TSKOOL(ツクール)

オホーツク・津別町にある旧活汲小学校をリノベーションしたプロジェクト。 オーダー木製家具や一枚板のテーブル、そして上質な小物雑貨を販売しています。